株ブログ・チャンネル

【オイル戦争】サウジが自滅する日 そして原油安が米国にとって追い風である理由

HOME→カテゴリー:投資信託 中長期

投稿日:2020年3月20日

最終更新日2020年3月20日6:05 AM

バフェット太郎です。

先週、「OPECプラス」でロシアが減産協議に同意しなかったことで、協調体制が崩壊し、原油先物価格が1バレル20.83ドルと、直近の高値76.90ドルから72.9%安となるなど大暴落しています。

OPEC(石油輸出国機構)の盟主サウジアラビアは、これまで「OPECプラス」の協調体制維持のために、原油生産量を日量970万バレルと積極的に減産に協力してきましたが、協調体制が崩れたことで一転して大幅増産を表明し、4月は日量1230万バレルに増やす方針を示しました。

これは、サウジが「価格戦争」の引き金を引いたことを意味します。そして、これは誰に銃口が向けられているのかと言うと、減産協議に同意しなかったロシアに他なりません。

事実、サウジはロシアの主要な輸出先である北西欧州向けの原油を大幅にディスカウントして輸出する契約を結び、ロシアからシェアを奪おうとしているのです。しかし、これは結果的に自らの手で自らの首を絞めるようなものです。

なぜなら、サウジの原油生産コストはロシアや米シェール企業と比べてずっと低いのですが、2020年度の国家予算の前提となる原油価格はロシアが42ドル台に対して、サウジは60ドルと推計されているからです。

つまり、サウジは財政面や経済面での耐久力がロシアや米国よりもずっと弱いのです。

ちなみに、サウジがロシアに増産という銃口を向けている背景には、ムハンマド皇太子が協調減産のための妥協点を探るためにプーチン大統領に電話したところ、多忙を理由に取り合ってもらえなかったことが背景にあります。

その日、プーチン大統領はトルコのエルドアン大統領と6時間あまりも直接会談していたので、それに激怒したというわけです。


(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

【原油先物価格:1990-2020】
1
原油先物価格の長期チャートを眺めると、過去30年間で7度の大暴落をしていることがわかります。そして、その下落率は大抵60%以上であったことを考えると、今回、直近の高値から72.9%暴落していることはそれほど驚くに値しないのかもしれません。

また、原油価格の低下は米シェール企業をはじめとしたエネルギー株にとって打撃となり得ますが、米国株式市場全体にとって言えばプラスになり得ます。

【原油先物価格とダウ平均:1990-2020】
9
現在、原油価格とダウ平均が大暴落していますが、中・長期的なトレンドで見れば、原油安は米国株にとって追い風であり、原油高は米国株にとって向かい風であることがわかります。

なぜ、原油価格と米国株が密接に関係あるのかと言えば、それは米国がクルマ社会だからです。

多くの米国人は職場まで自動車通勤するわけですが、ガソリン代を会社が負担してくれるわけではないので、ガソリン価格が直接自分の手取り収入に反映されます。つまり、ガソリン代が安くなれば、手取り収入は増え、反対にガソリン代が高くなれば手取り収入が減ってしまうのです。

そのため、ガソリン代が安いということは消費に追い風になるので、企業業績が拡大し、株価が値上がりしやすいのです。反対にガソリン代が高くなれば消費が抑制されるので、企業業績が縮小し、株価が値下がりしやすいです。

従って、今日の原油安は米国株にとって追い風になることを示唆しています。とはいえ、新型コロナウイルスの感染拡大により、いくらガソリン代が安くても、ショッピングに出かけられないなら意味がないので、株高にはコロナウイルスの収束次第になるわけですが。

グッドラック。

【PR】バフェット太郎、YouTubeはじめました!「【知らないと損する】歴史的大暴落で米国株はこう動く!!」では、先週一週間の出来事やこれからの米国株の見通しについてわかりやすく解説しているので、ぜひ見てみてください!

チャンネル登録もよろしくお願いします!

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ


大変励みになります。今日も応援のポチお願いします 

SPONSORED LINK


(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

【オイル戦争】サウジが自滅する日 そして原油安が米国にとって追い風である理由

Source: バフェット太郎の秘密のポートフォリオ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です