株ブログ・チャンネル

トルコ経済混迷へ 中銀総裁過去2年で3度目の更迭

HOME→カテゴリー:投資信託 中長期

投稿日:2021年3月23日

最終更新日2021年3月23日6:05 AM

バフェット太郎です。

【iシェアーズ・MSCI・トルコ・ETF(TUR):日足】
1
iシェアーズ・MSCI・トルコ・ETF(TUR)が前日比18.14%安と急落しました。

トルコ株が急落した主な要因は、トルコのエルドアン大統領がアーバル中銀総裁を更迭したことで、リラが急落したためです。

トルコの中銀総裁が更迭するのは過去2年で3度目になるのですが、これは物価安定のために金利を引き上げたいと考えている中銀総裁に対し、エルドアン大統領は「金利は悪だ」として、利下げを要求しているからです。

そもそもトルコは観光立国として知られていますが、世界的なコロナ禍の中において観光需要が消滅して、経済は疲弊し、国民の生活実態は厳しいです。実際、インフレ率は15%を超え、就職することを諦めた人たちを含む広義の失業率は3割に達しています。

こうした中で中央銀行ができることは、政策金利を引き上げるか、あるいは引き下げることしかできません。

通常、米国や日本で景気が悪化すれば、FRBは政策金利を引き下げます。なぜなら、金利が下がれば企業は設備投資に、個人は住宅の購入に前向きになれるからです。そのため、コロナ禍の中でトルコ経済がリセッション(景気後退)入りしていることを考えると、エルドアン大統領の利下げ要求は正しいことのように思えます。

しかし、トルコを含め、多くの新興国で利下げは間違いです。

なぜなら、世界の投資マネーは金利の低い所から高い所へと流れる傾向がありますから、トルコが金利を引き下げれば、投資マネーがトルコから流出して、相対的に金利の高い米国に流入してしまうからです。


(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

すると、トルコの政府や企業はドル建て債務が膨張するのでデフォルトのリスクが高まるほか、輸入物価が値上がりするので国民の生活は苦しくなります。

こうした中でトルコ中銀はリラ安に歯止めをかけるために、外貨準備高を取り崩します。つまり、保有しているドルを売ってリラを買うわけです。そうすることでリラ安に歯止めをかけることができるわけですが、トルコ中銀は外貨準備高が枯渇すればリラを買い支えることができなくなります。

【トルコの外貨準備高】
3
実際、トルコの外貨準備高は540億ドルと、ピークだった1150億ドルから半減しています。

そのため、エルドアン大統領の要求に従って政策金利を引き下げると、リラ安に伴うハイパーインフレだけでなく、デフォルトの未来が待っています。これは、トルコと関係の深い欧州経済にも打撃を与える可能性があるほか、新興国株全体が嫌気されるリスクがあります。

【iシェアーズ・MSCI・トルコ・ETF(TUR):月足】
1
iシェアーズ・MSCI・トルコ・ETFの月足チャートを眺めると、下降トレンドチャネルを形成していますから、まだしばらく低迷が続くことが予想されます。

グッドラック。

SPONSORED LINK


(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

 

トルコ経済混迷へ 中銀総裁過去2年で3度目の更迭

Source: バフェット太郎の秘密のポートフォリオ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です