株ブログ・チャンネル

米中追加関税「段階的撤廃で合意」は中国政府の妄想か

HOME→カテゴリー:投資信託 中長期

投稿日:2019年11月8日

最終更新日2019年11月8日6:07 PM

バフェット太郎です。

米中追加関税を巡って「段階的撤廃で合意」との報道が伝わると、ダウ平均は前日比+182.24ドル(+0.66%)高の2万7674.80ドルと、過去最高値を更新して取引を終えました。

ただし、「段階的撤廃で合意」は中国の希望的観測であり、または妄想である可能性が高いです。

中国商務省の発表によれば、「第1段階の合意に署名した後は、中国と米国がそれぞれ同規模の追加関税を同時に撤廃することになる」とのこと。

この「第1段階」の通商合意には、米国側が12月15日に発動する予定の携帯電話やラップトップPCなど、中国製品を対象とする追加関税を取り下げることが盛り込まれているそうです。

しかし、そもそも追加関税の規模は両国で違うので、同規模の追加関税を同時に撤廃することは不可能です。たとえば、米国は中国からの輸入額5500億ドルに対して追加課税を課し、中国は米国からの輸入額1500億ドルに対して追加関税を課しているわけですから、同規模の追加関税を課した場合、米国は中国からの輸入額4000億ドル分に対して追加関税を課し続けることができることになってしまうからです。

また、米政府高官によれば、”段階的撤廃”を計画していることは認めたものの、「正式な合意は結ばれていない」とのこと。加えて、別の高官は「”第1段階の合意”と引き換えに関税を引き下げる計画はない」とし、関税撤廃に否定的な意見が出ています。

こうしたことから、「段階的撤廃で合意」は中国の希望的観測であり、米中両国の力関係をあまり理解していない中国人民に向けたパフォーマンスである可能性が高いです。


(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

とはいえ、トランプ大統領も2020年の大統領選挙を控えていることから国民に向けてパフォーマンスをしたいという気持ちは同じで、米中通商協議で何らかの合意に達し、株式市場をさらに押し上げたいと考えていることは明白です。

そのため、近い将来”中身のない”何らかの合意に達する可能性は十分にあります。

【S&P500種指数:週足】
2
S&P500種指数は強気の三角保ち合いを上にブレイクアウトし、新波動入りしたため青天井です。

【iシェアーズ・MSCI・中国株・ETF(MCHI):週足】
1
中国株ETFも三角保ち合いを上にブレイクアウトしています。目先のターゲットは今年の高値64.83ドルです。ただし、中国政府は成長鈍化に伴い企業の倒産件数が大幅に増加していることや不動産価格が鈍化していることを考えると、米国株に比べて伸び代は小さいと思います。

グッドラック。


にほんブログ村 株ブログ 米国株へ


大変励みになります。今日も応援のポチお願いします 

SPONSORED LINK


(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

米中追加関税「段階的撤廃で合意」は中国政府の妄想か

Source: バフェット太郎の秘密のポートフォリオ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です